ドイツ入門書
ここまでのおさらいです。前々回の記事で、「ドイツでは、ビール製造にホップ・麦芽・水・酵母だけを使用する」ということはお伝えしましたが、ドイツビールの製造方法は大まかに分けて製法は2種類あります。
◾︎下面発酵ビール中世以降に始まった造り方で、5度程度の低温で発酵させるビール。最終段階で、酵母がタンクに沈むことからこの名称が付いています。発酵期間は7~10日程度で、熟成期間は約1か月ラガー(LAGER)と呼ばれるタイプ※前回お伝えしたのはこちらのタイプ→前回の記事はこちら
◾︎上面発酵ビール古くからの造り方で、20度前後の高温の中で発酵させるビール。発酵中に酵母が表面に浮いてくることからこのような名称が付いています。発酵期間は3〜4日程度で熟成期間は約2週間。エール(ALE)と呼ばれるタイプ今回はこちらのタイプを紹介します。
Weißbier(ヴァイスビア)Weizenbier(ヴァイツェンビア) エリア:南ドイツ、バイエルン州 バイエルン州で発展した、50%以上の小麦麦芽を使用して作られるビールです。小麦の酸味と香りが効いた、独特な風味があり、またクリーミーな泡と炭酸とで喉越しも楽しめます。
Berliner Weiße(ベルリーナー・ヴァイセ) エリア:ベルリンベルリン、及びその周辺で醸造されるビールです。乳酸菌による発酵もさせているので、その酸味と淡い色が特徴。アルコール度数も2.8%と非常に低く、緑、または赤のシロップを入れて飲むのがごく一般的で、女性に大変人気があります。
Kölsch(ケルシュ) 地域:ケルンケルン及び、その近郊のみで醸造が許可されているビール。淡色麦芽のみを使用して作られるので、色は明るく黄金色です。泡立ち、炭酸共に少な目ですが、爽やかで軽い喉越しが、喉の渇きを癒してくれます。小さな200㎖の細長いケルシュ・グラスにサーブするのも特徴です。
Alt(アルト) エリア:デュッセルドルフデュッセルドルフ及び、その近郊で作られるビール。(Altとは、ドイツ語で「古い」を意味します。)古くから伝わる伝統の製造方法で、濃色大麦麦芽のみを使用し、色は琥珀で暗く、ホップの香りと味が特徴の独特なビールです。こちらも200㎖で出されるのが一般です。
https://www.mapple.net/global/column/c_germany/german-beers/こちらのサイトを参考にさせていただきました
下面発酵ビールについてはまた別の記事でお届けしてます♪
ドイツビールについて、シリーズでお伝えしていこうと思います。次回の記事をお楽しみに♪前回の記事はこちら→・Part1・Part2・Part3