ドイツ入門書
フェダーヴァイサー(Federweißer)という新ワインが飲めるようになる秋をドイツの人はとても楽しみにしていますが、楽しみなのはワインだけではありません。新ワインに合わせると最高な食べ物があります。それはZwiebelkuchen(ツヴィーベルクーヘン)です。ツヴィーベルクーヘンとはドイツ語で玉ねぎケーキのことです。夏から秋にかけてドイツ各地で開催されるワイン祭りや収穫祭には、ツヴィーベルクーヘンの屋台も登場し、新ワインのフェダーヴァイザーと一緒に合わせて楽しみます。フェダーヴァイザーのぶどうの甘さとツヴィーベルクーヘンのたまねぎとベーコンの塩味が最高な組み合わせとなっておりやみつきになるおいしさです。
「玉ねぎケーキ」と言いますが、甘いケーキではなくキッシュのようなイメージの塩味のケーキです。たくさんの玉ねぎとベーコンとサワークリームなどを使用して作られています。ドイツは気候的に冬季になると食糧不足になりやすかったため、酢漬けや塩漬けに加工したり、玉ねぎやじゃが芋といった保存できる食材が伝統的な料理に使われることが多くあります。ドイツでは秋に旬を迎える野菜は?という問いに多くの人が玉ねぎと答えるそうで、国民にとても愛されている野菜です。またワイマール市では玉ねぎの収穫を祝い、冬に備えて野菜類を買う目的で秋に「玉ねぎ市」が開催され、その市場ではツヴィーベルクーヘンとフェダーヴァイザーを屋台で楽しんだりしています。
家でも作れそう!簡単なレシピをご紹介(ドイツ大使館HP参照)
■ツヴィーベルクーヘンの作り方材料(28cm型1台分)<生地>小麦粉 200gドライイースト 小さじ1塩 小さじ1/2砂糖 10g牛乳 100mlバター 40g< フィリング>ベーコン 100g玉ねぎ 500g卵 2個サワークリーム 200gキャラウェイシード(なくても可) 小さじ1シュレッドチーズ 100g作り方1.生地の材料をボウルで5分ほどこね、1つにまとめて濡れ布巾をかけておく。2. フライパンで小さく切ったベーコンを炒め取り出す。ベーコンから出た油で薄切り玉ねぎをしんなりするまで炒める。3.ボウルに卵、サワークリーム、キャラウェイシードを入れ混ぜ、シュレッドチーズと玉ねぎも加え混ぜる。塩気が足りない場合は塩を加える。4.1.の生地を型より少し大きめに麺棒で伸ばし、バター(分量外)を塗った型にぴったり敷く。底にフォークでたくさん穴を開けフィリングを流し入れる。5. 190度に予熱したオーブンで約40分焼いたらできあがり。
玉ねぎを買って、今週末にでも早速作ってみたいと思います♪