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オストフリースラント(Ostfriesland)の紅茶の飲み方

オストフリースラント(Ostfriesland)の紅茶の飲み方

オストフリースラント(Ostfriesland)は世界屈指の紅茶の消費量が多い地域です

ドイツ国内では紅茶よりコーヒーのほうが一般的にはよく飲まれています。
しかし、例外的な地域があります。それは、北部ドイツのオストフリースラント(Ostfriesland)という地域です。
オランダに隣接するオストフリースラントでは、17世紀頃にオランダ東インド会社によりいち早く早くお茶が伝えられた歴史があり、古くから独特の紅茶文化が根付いたのだそうです。
この地域では、オストフリーゼンテー(Ostfriesentee)」という独自のブレンドティーも作られています。インドのアッサム茶と数種類の茶葉がブレンドされ、色が濃くて力強い味わいが特徴です。オストフリーゼンテーはドイツの大手紅茶メーカーでも作られているので、スーパーマーケットなどで手軽にティーバッグを購入できます。

ヨーロッパ(ドイツ含む)への紅茶の伝播の歴史

もともと、ヨーロッパで最初にお茶を輸入した国はオランダでした。1602年にジャワを拠点に世界初の株式会社となる貿易会社・オランダ東インド会社を設立。その後、日本の平戸にも商館を置き、ポルトガルに先んじて東洋における貿易を独占しました。
初期にヨーロッパへ渡った茶は、緑茶であったとされています。その中には、日本からの緑茶も含まれていたとの記録があります。お茶は現在の福建省の港から、海路ヨーロッパへ運ばれ、オランダの首都アムステルダムはヨーロッパにおける最古で最大の茶市場として栄えました。
今でこそお茶の大消費国になっているイギリスも、最初はオランダからお茶を輸入していたのです。
参照:キリンホールディングスHP
そんなヨーロッパ諸国に先駆けてお茶を輸入していたオランダに面していたオストフリーストラントは紅茶をよく飲む地域と発展していきました。

オストフリーストラントでは独特な紅茶の飲み方があります

オストフリースラント地方では、紅茶に氷砂糖クリームを入れて飲む伝統があります。
紅茶に使う氷砂糖は、ドイツ語でカンディス(Kandis)と呼ばれます。(日本ではキャンディスと表記されるのことが多いです)
一般的なキャンディスは、日本でも見られるような半透明の氷砂糖。この氷砂糖を、シロップやリキュールに漬けた様々なフレーバーのキャンディスを作っているのが、日本で人気沸騰中の「ミヒェルゼン(Michelsen)」です。
ミヒェルゼン(L.W.C. Michelsen)は、ハンブルクで1814年創業。旧ドイツ王室も御用達だった高級食材店です。普通の紅茶が何倍もおいしくなる!と話題のキャンディスは、見た目の美しさもあいまって、ここ数年は日本で人気急上昇。いまや本国ドイツよりも有名ともいわれているそうです。
日本ではカルディや成城石井などで手に入るようですが、すぐに売り切れてしまうこともあり、「幻の商品」ともいわれることもあるようです。色々なフレーバーのキャンディスは棚に並べて眺めるだけでもかわいらしいです。

キャンディス紅茶の飲み方

① カップにキャンディスを入れる
② 紅茶を注ぎ、音を楽しむ
③ クリームを加える
④ 溶け残ったキャンディスは、そのまま食べたり、また紅茶を足してもう一度楽しむこともできます。

オストフリースラントの紅茶は、氷砂糖とクリームを入れて飲むのですが、最初から最後まで混ぜないで飲むのがポイントだそうです

ぜひ試してみてください♪

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