ドイツ入門書
秋と言えば食欲の秋ですよね。秋と言えばりんごの美味しい季節です。ドイツではりんごをよく食べるそうです。1人あたりの年間消費量はなんと25Kg!(日本人の一人当たりの年間消費量は約5Kgなので日本の5倍もりんごを食べているということですね)秋にはスーパーマーケット以外にもりんご農園やファーマーズマーケットでさまざまな種類のりんごを購入することができます。中には1キロあたり約1ユーロと、とっても安く購入できることもあるようです。りんごに含まれる食物繊維のペクチンは、コレステロール値の上昇を抑え、動脈硬化の予防、腸内環境を整えます。カリウムは余分なナトリウムも排出するため、高血圧の改善に期待されています。抗酸化作用もあるりんごは健康維持にかかせない果物です。そのまま生で食べるのはもちろんジュースやワインなどの飲み物にしたり、ケーキやお菓子やときには料理したり様々な方法で食べられています。ドイツではりんごのことを「Apfel」といいます。
日本でおなじみの品種もあれば、日本では見かけない品種など数えきれないほどの種類があります。生食はもちろんお菓子屋ケーキ向きのりんごもあります。いくつかご紹介します。※ドイツニュースダイジェスト様を参考にさせていただきました。
ゴールデンデリシャス
エルスター
ブレーバーン
キャメオ
ピノヴァ
◆Golden Delicious(ゴールデンデリシャス) 甘味が強く、さっぱりとした酸味があるのが特徴。 生食用にも調理用にも◎◆Gala(ガラ) 小ぶりで甘味が強く、堅めで程よくジューシー。 生食が好まれるが、調理にも◎◆Elstar(エルスター) ドイツ人気№1 堅めでジューシー。生食はもちろん、レモンのような酸味 があり、りんごケーキやサラダの主役にも◎◆Holsteiner Cox(ホルシュタイナーコックス) ドイツ生まれ 大きな品種で、荒い果肉が特徴。香りが強く、少しだけ 酸味がある。焼きりんごにして食べるのがおすすめ◆Jamba(ジャンバ) 果肉は白っぽく、さわやかな香りが特徴。甘党の方は フルーツケーキやりんごムースにするのがおすすめ◆Braeburn(ブレーバーン) 果肉は堅めで甘酸っぱい。生食にも調理にも合う。 特にコンポート、サラダ、ジュースがおすすめ。◆Cameo(キャメオ) フルーティーで程よい甘さ。生食用に向いているが、 りんごケーキにするのがおすすめ。◆Pinova(ピノヴァ) ドイツ生まれ 貯蔵期間が長くなるほど、甘味が増す。基本は生食だが、 煮りんごにも焼きりんごにしても美味◆Fuji(ふじ) 日本でもお馴染みのふじは、ドイツでも人気の品種。 非常に香り高く甘味が強い。食べるなら生で、歯ごたえも いいのでサラダにも◎
ドイツを代表する飲み物といえばビールですが、同じくらい有名なのが「アプフェルショーレ」です。レストランで食事をする際、アルコールを注文しない人の大多数が注文するのが「アプフェルショーレ」であり、パーティーなどの、人が集まるイベントで必ず用意されています。「アプフェルショーレ」とはリンゴジュースの炭酸割のことです。ドイツでは、フルーツジュースやワイン(特に白)を炭酸水で割って飲む習慣があり、「Schorle(ショーレ)」とは炭酸割のことをいいます。ジュース(Saft)の炭酸割は「ザフトショーレ(Saftschorle)」、ワイン(Wein)の炭酸割は「Weinschorle(ヴァインショーレ)」と呼ばれます。
だいたいリンゴジュースと炭酸水を半々にするのが一般的です。リンゴジュースと炭酸水があればすぐ作ることができますので、自分のお好みの濃さに調整して楽しんでみてください♪合わせてりんご以外のジュースを炭酸水で割って飲むのもぜひ試してみてください。
アプフェルヴァインはりんごのワインのこと。フランクフルトの名物で西暦1600年ごろにはすでに造られていたようです。ヘッセン州は大小合わせて60のリンゴ酒醸造所があり、年間4000万リットルものリンゴワインが生産されています。毎年8月中旬に街の中心でアプフェルヴァイン・フェスティバルが開かれます。屋台とステージが設置され、醸造所によって微妙に味の異なるお酒が並び、ステージでの演奏を聴きながらリンゴワインを楽しむことができます。アルコール度数も5~7%と低めです。ちなみにドイツでは、16歳からの飲酒が許可されています。さらに、保護者が同伴していれば、14歳からでも飲酒できます。
ゲリプテス(Geripptes)という専用のグラスに注がれます。リンゴワインで満たされたゲリプテスをSchoppenとも呼ばれています
次回の記事もお楽しみに♪