ドイツ入門書
私たちは、道徳的にも、過去200年間発展しました。確かに歴史的に大量虐殺や暴力の応酬もありましたが、克服しようと努力してきました。技術そのものよりも、私たちは、今、現代の道徳的意味を考える必要があります。
日本人はお互いに気持ちが手に取るように見えるのです。非常に精神的な文化で、どこにおいても精神が可視化しているので、哲学をするのには大変強力な場所です。
下記の動画で倫理資本主義とは何か、オリンピックやコロナを例、さらに民主主義の危機について、ガブリエル氏のメッセージをご覧いただけます。- ※ 21分の動画・日本についての印象・コロナについて・倫理資本主義とは・倫理的価値と経済的価値・倫理アドバイザーの必要性・オリンピックについて・米中と世界の流れ・民主主義の危機・ガブリエル教授が見る未来・若い世代へのメッセージ
28歳にBonn大学哲学教授に上がったドイツで最も嘱望される哲学者。
1980年にドイツラインラント=プファルツ州の小都市 ジンツィッヒ(Sinzig)で生まれた。15歳頃、スケートボードに乗って、足首をケガ療養中カントの「純粋理性批判」、ショーペンハウアー、ヘーゲル、ニーチェ、キルケゴールを読ん哲学者で生きるという夢を育てた。高校の時、すでにボン大学の理念セミナーに参加したガブリエルは、ボン大学とハイデルベルク大学を経て哲学、古典文献学、現代ドイツ文学を勉強。
2005年24歳で、[後期シェルリンSchelling哲学]の研究でハイデルベルク大学で博士号を取得し、その論文でRuprecht-Karls賞を受賞。
2009年、ボン大学に客員教授として赴任し、19世紀のシェルリン以降、ドイツ最年少哲学の教授というタイトルを得た。
ガブリエルは哲学者としては珍しく、優れた言語能力を持っている。母国語であるドイツをはじめ、英語、イタリア語、ポルトガル語、古代ギリシャ語、ラテン語など10の言語に堪能である。
現在、ボン大学で認識論と近現代哲学を講義しており、同大学の国際哲学センター所長を兼任している。
● PDF ダウンロード(クリック)・著者 : 浅沼 光樹・雑誌名 : 国際哲学研究