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ドイツ 天才哲学者マルクス・ガブリエル

ドイツ 天才哲学者マルクス・ガブリエル

コロナによる人類共通の課題意識の変化及び日本に対する期待を語るガブリエル氏のお話に注目

監視と制御の主体は、政府ではなく、テクノロジー企業であることを指摘。 我々は今SNSなどを通じて私的な情報を自らオンラインに上げテクノロジー企業は、その情報に基づいてして私たちを支配している現状について警告を鳴らしています。

私たちは、道徳的にも、過去200年間発展しました。確かに歴史的に大量虐殺や暴力の応酬もありましたが、克服しようと努力してきました。技術そのものよりも、私たちは、今、現代の道徳的意味を考える必要があります。 

「精神の可視性」の日本

日本人はお互いに気持ちが手に取るように見えるのです。
非常に精神的な文化で、どこにおいても精神が可視化しているので、哲学をするのには大変強力な場所です。

私たちには、新しいグローバルな啓蒙の理念が必要なのだ。
私たちを分断する精神の毒に、ワクチンを打たねばならない。
★ なぜ世界は存在しないのか★
著者は、我々が何の疑いなく受け入れた事実について「疑問」を持って見る必要があると言う。最も警戒しなければならない存在は、「私の確信」というものである。
本のタイトルである「なぜ世界は存在しないか」のように、我々はすでに社会的通念や概念から抜け出す必要があるという意味である。何」がこの世に存在するためには、その何かを入れる器が必要だが、このボウルは、私たちが作った虚像に過ぎないということだ。
したがって著者は、世界をまるでエイリアンや子供のように「新た眺めなければ」と言う。それが原動力で続くこそ、私たち人類が新たに前進することができる力を得ることができるからである。
新全体主義に精神のワクチンを – マルクス・ガブリエル氏 ※ クリックすると2020年9月2日 朝日新聞デジタルの記事へ遷移します

倫理的資本主義(Ethical capitalism)を主張するガブリエル氏

下記の動画で倫理資本主義とは何か、オリンピックやコロナを例、さらに民主主義の危機について、ガブリエル氏のメッセージをご覧いただけます。- ※ 21分の動画
・日本についての印象
・コロナについて
・倫理資本主義とは
・倫理的価値と経済的価値
・倫理アドバイザーの必要性
・オリンピックについて
・米中と世界の流れ
・民主主義の危機
・ガブリエル教授が見る未来
・若い世代へのメッセージ

マルクス・ガブリエルの紹介

28歳にBonn大学哲学教授に上がったドイツで最も嘱望される哲学者。

1980年にドイツラインラント=プファルツ州の小都市 ジンツィッヒ(Sinzig)で生まれた。
15歳頃、スケートボードに乗って、足首をケガ療養中カントの「純粋理性批判」、ショーペンハウアー、ヘーゲル、ニーチェ、キルケゴールを読ん哲学者で生きるという夢を育てた。
高校の時、すでにボン大学の理念セミナーに参加したガブリエルは、ボン大学とハイデルベルク大学を経て哲学、古典文献学、現代ドイツ文学を勉強。

2005年24歳で、[後期シェルリンSchelling哲学]の研究でハイデルベルク大学で博士号を取得し、その論文でRuprecht-Karls賞を受賞。

2009年、ボン大学に客員教授として赴任し、19世紀のシェルリン以降、ドイツ最年少哲学の教授というタイトルを得た。

ガブリエルは哲学者としては珍しく、優れた言語能力を持っている。母国語であるドイツをはじめ、英語、イタリア語、ポルトガル語、古代ギリシャ語、ラテン語など10の言語に堪能である。

現在、ボン大学で認識論と近現代哲学を講義しており、同大学の国際哲学センター所長を兼任している。

欲望の時代の哲学

精神へのワクチンを・・・

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