ドイツのペット情報ー猫編 │ EURO SKY

猫を飼う人が増えています🐈

今、ドイツでは猫を飼っている人が増えています。
犬を飼っている人が多いイメージがあるかもしれませんが、散歩をしなくても良いという面から、どんどん猫を飼う人が増えてきています。
※1日最低2回、計3時間以上屋外やドッグランに連れて行かなければならないと法令で定められています。
ドイツで猫を飼っている人はおよそ800～1500万人と、猫を飼育しているお家はドイツ全域の約22%にも及んでおり。年々増えています。
※犬を飼っている人はおよそ700～850万人
ドイツのお家はほとんどがペット可なので、猫を飼いやすい特徴もあります。
ドイツの一部の州では、マイクロチップの装着が必須になっているところもあります。
猫に関しては犬と違い「猫税」は今のところありません。（過去検討されたことはあるようです。）

ドイツでは猫用扉が設置されているおうちも！

郊外では猫が自由に出入りできるように、玄関にキャットドアを取り付けているお家が多くあります。これにより、野良猫が家に入り、餌を食べてしまうことが増えたため、マイクロチップに反応するセンサー付きのキャットドアを取り付けているお家もあります。
このマイクロチップに反応するセンサータイプのキャットドアは、最高12匹分の個体番号を登録することができ、更に夜に出て行ってほしくない時には、入ることはできても、出ることはできないように設定も可能なとってもハイテクな機能も兼ね備えています

飼育中に自由に外出させることが条件？

日本では「完全室内飼い」が猫にとって安全であると考えられています。里親の譲渡条件の中にも完全室内飼育が条件が多いです。
しかし、ドイツは全く逆で、ドイツの保護猫は“外に自由に出歩かせること”が譲渡条件に含まれています。病気などで外に出歩くのが難しい猫は完全室内飼いにしたり、猫によって飼い方を変えます。
なぜ日本とドイツでは飼い方が真逆なのかと言うと、日本の住宅事情が関係しており、家が密集した環境は、猫の放し飼いには向きません。また、日本では猫が敷地内でおしっこやうんちをすると苦情が出ることもありますが、ドイツでは生き物だから仕方がないととってもアッサリです。
この“動物は動物らしくのびのびと”という感性であるからこそ、街中を自由にさせることが可能になるのです。
ベルリンのように例外の街もあります。ベルリンはペット管理が厳しく、日本と同様に完全室内飼いを徹底するように！と決められています。

ペットフードに関するきまり

・ペットフードの原料はすべて人が食べられる基準のものを使う
・ペットフードに合成添加物を使用しない、遺伝子組換えの食材を使用しない
・ペットフードはEU法※1の規則に従い製造する
・FEDIAF（欧州ペットフード工業会連合）※2に加盟している団体があり、規則に従っている
※1 EU法とは・・・動物の健康と福祉を考慮してつくられたペットフードを含む飼料全般についてのEU（欧州連合）共通の規則です
※2 FEDIAF（欧州ペットフード工業会連合）とは・・・「安全なペットフードの製造に関する実施基準」の策定やフードの栄養等に関する基準を策定している団体です

ペットフードを取り上げた記事もご覧ください

→No.1 ドイツペットフード 250年の伝統 !

猫にまつわることわざ

・Das war für die Katz　　それは無駄（なこと）だ
「それは猫のためのもの」転じて「つまらないもの」「何の役にも立たないもの」「無駄なもの」
・Die Katze im Sack kaufen　吟味しないで物を買う
『袋の中の猫を買う』つまり、「中身をよく見もしないで物を買う」ということ
・Ich habe einen Kater　二日酔いだ
「オス猫を持つ」由来は羽目をはずして大酒を呑んだ翌朝に頭痛や吐き気で動けなくなったとき、彼らは“Katarrh（カタル）”にかかったと言い逃れをしました。本来カタルは咳や鼻水、喉の痛みといった粘膜の炎症です。やがて“Katarrh”と発音が似ている”Kater”が使われるように。
・Wie Hund u. katze zusammenleben.　非常に仲が悪い（犬猿の仲）
「犬と猫が一緒に暮らしている」日本で言う「犬猿の仲」と同じ意味のようで、「犬と猫がケンカしながら暮らしている様子」をドイツでは、「犬と猫の関係＝非常に仲が悪い」に繋がる