創業1862年、会社設立1928年の老舗石けんメーカー 「スパイク」
ドイツでは3世代以上にわたるユーザーも多いブランドです。 古くは聖書にも登場するバレリアン科のアルプス高山植物「スパイク」を世界で唯一配合したユニークな製品をご紹介しています。 古くから人類を魅了してきたスパイクの素晴らしい芳香は、心と体、そしてお肌にハーモニーをもたらします。 その根から得られるパワフルなエキスの色はブランドカラーと同じ「赤」。小さな植物の大きな力を感じてみてください。
・創業年:1862年
・本社:ラインフェルデン=エヒターディンゲン(Leinfelden-Echterdingen)
2013年に設立85周年を迎えたスパイク社は、会社設立1928年。現社長は3代目にあたります。石鹸メーカーとしてスタートしましたが、当時石鹸は体を洗うものではなく、主に洗濯に利用されるものでした。その石鹸を、スキンケア効果のある体用の石鹸としてドイツで販売を始めたのがスパイク社です。当時の経営者の弟(薬学博士)のアドバイスにより、スパイクのハーブ、そして精油を香料として配合した「スパイク石鹸」を発売しました。これまでの石鹸は香りや色などはありませんので、自然の力を生かした「ヒーリング石鹸」は、当時の市場にセンセーションを巻き起こしました。
2013年に設立85周年を迎えたスパイク社は、会社設立1928年。現社長は3代目にあたります。石鹸メーカーとしてスタートしましたが、当時石鹸は体を洗うものではなく、主に洗濯に利用されるものでした。その石鹸を、スキンケア効果のある体用の石鹸としてドイツで販売を始めたのがスパイク社です。当時の経営者の弟(薬学博士)のアドバイスにより、スパイクのハーブ、そして精油を香料として配合した「スパイク石鹸」を発売しました。これまでの石鹸は香りや色などはありませんので、自然の力を生かした「ヒーリング石鹸」は、当時の市場にセンセーションを巻き起こしました。
スパイクハーブ(Valeriana celtica ssp. norica)について
バレリアン科に属する「ケルト・バレリアン」とも呼ばれる非常に珍しく貴重な高山植物。古代文献にも書かれ古くから薬草として使用されてきました。その働きは体と心に同時に深く働きかける事が分かっています。多くのハーブは自律神経の交感神経、副交感神経のどちらかに働きかけるものが多いですが、スパイクはどちらにも働きかける貴重な存在です。
紀元前500年ごろにはすでに文献に登場し、当時の文明の中心地の中近東や北アフリカなどに「輸出」されていた記録が残っています。現在ではオーストリア・アルプスの標高1800メートル以上の山岳地(ケルンテン地方)を中心に保護高山植物として守られて育っています。
古くからオリエント、ヨーロッパで、「ヒーリングのハーブ」として珍重され、神経系、皮膚、胃、心臓などへの効能、抵抗力を高める効能が広く紹介されており、旧・新約聖書にも重要な儀式の際に使用されたスパイクに関する記述が見られます。
例1)ユダヤのダビデが王になる際
例2)イエス・キリストは十字架に渡される前にマグダラのマリアにより
スパイクのオイルが「塗油」された記述がみられ、当時どれだけこのオイルが貴重とされ、スパイクオイルが象徴する重要さを伝えています。
スパイクハーブ(Valeriana celtica ssp. norica)について2
スパイクは、人間が用いた最も古いハーブ薬のひとつで、近世ではお茶、軟膏などで摂取することによって、20世紀前半までは薬典に記載されてきました。また、古来高貴な花嫁のまとう香り、王族の入浴や化粧の一部として使用されてきていました。中世のハーブ医薬辞典では、
■痙攣などの発作的な痛みや症状に効く
■胃の痛みを緩和して、胃を強くする
■発熱、歯痛
■心臓や神経を強める
■失神、気絶、めまい
■脳、肢体を強める
などの記載があります。(文献はスパイク博物館のあるVoelzに保存されています)
スパイクハーブ(Valeriana celtica ssp. norica)について3
70年ほど前までは、その地方の人たちもお茶や化粧品、入浴などに愛用をしていました。スパイクハーブは、金と同じ重さで取引され、20世紀初めまでオーストリア・アルプスに非常な「富」をもたらしましたが、1900年代に入りスパイクハーブの減少・絶滅を心配したオーストリア政府は、1936年に収穫を禁じ、その後スパイクは市場に出ることがなくなり、名前も聞かれることがなくなりました。
しかし、スパイクの収穫を続けていた農家の人たちの考え方は異なり、収穫の際に根を掘り起こすことで土は十分な空気を得て、収穫によってちぎれた根から翌年新たな強い根が伸び花が咲くことを、長年の経験から知っています。政府の収穫禁止命令を受けた後、スパイクが減少することがあっても、増えることはありませんでした。
一方、スパイクハーブを配合した化粧品を製造していたスパイク社は、この収穫禁止を受け、一部の株をドイツ国内での生育を試んだが、気候や土壌の違いにより、同じ品質のエキスや精油を得ることはできませんでした。また、類似のスパイクがヒマラヤで収穫されるため、その成分などを分析しましたが、やはりオーストリア・アルプスを中心として育つスパイクのものとは異なりました。その後スパイク社は、このアルプス地方の農家の人々がおこなってきた伝統的な「スパイク収穫」を守るため、ウィーン大学との10年に渡る共同研究を行い、農家の人々が言う、「収穫作業に伴ってスパイクがより豊かに育つ」ことを証明したのです。
大切なスパイクハーブは、オーストリアのノックベルグと呼ばれる国立公園内で、許可を得た農家によりスパイク社のためだけに、何百年も続く伝統的な手法で一つ一つ手で丁寧に収穫されます。
1キロの精油を得るためには、約500キロのスパイクが必要です。5センチから15センチの細い小さな茎を伸ばし、白・黄色・赤みがかった花のサイズは3㎜ほど。その小さな植物のパワーの源は、アルプスの厳しい気候で育つ植物の根にあり、その根から得られる精油とエキスにこそ古代から人々が得たかった、中枢神経と自律神経に同時に働きかける高い活性作用と鎮静作用です。からだ、お肌、こころにハーモニーとバランスをもたらす働きがあります。小さな花は毎年7月ごろに咲き、8月から9月に、一定量が大切に収穫されます。収穫を迎える秋、この地方のアルプスを歩くと、天気のよい日には特有のスパイクハーブの香りが澄んだ空気に満ちています。スパイク社の製品に使用されているスパイクハーブのエキスは、オーストリアの国立公園にある山岳地帯で集められる、「野生有機認定」の認証を取得。