ドイツ入門書
バーデンバーデンが世界遺産に登録されました。
2021年7月に国連教育科学文化機関(ユネスコU‐NESCO)は世界遺産登録リストを更新したと発表しました。その中の、『欧州7カ国11地域の温泉街』は、18世紀初頭から1930年代にかけて形成された欧州の温泉文化が評価されたました。温泉水を利用するために、セラピールームや汲み上げ室、飲水室など用途に応じた部屋を設けた技術も特筆。対象となった温泉街●オーストリアバーデン・バイ・ウィーン●ベルギースパ●チェコフランチシュコビ・ラーズニェカルロビ・バリマリアーンスケー・ラーズニェ●フランスビシー●ドイツバート・エムスバーデン・バーデンバート・キッシンゲン●イタリアモンテカティーニ・テルメ●イギリスバースが含まれます。
バーデン(Baden)とはドイツ語で温泉や入浴を意味します。バーデンバーデンは名前の通り温泉リゾートとして知られる町です。ここで温泉が発見されたのは2000年以上前のことでローマ時代の浴場跡が残っています。温泉だけではなく、城や庭園、美術館、劇場、カジノなどもあり、またゴルフやテニス、登山、スキーなども楽しむことができるリゾート地となっています
「カラカラ・テルメ(Caracalla Therme)」数種類ある屋内外の温水プール(浴場部分は水着で混浴 )やサウナなどが楽しめるクア施設。名前の由来は古代ローマ帝国のカラカラ皇帝が湯治にきていたこととか。
「フリードリヒスバード(Friedrichsbad)ルネッサンス様式の豪華な温泉浴場。入浴はコース制で、温熱蒸気浴、サウナ、水風呂、炭酸浴などの各種浴場を、係員の指示に従ってつぎつぎに巡る。建物中央のローマン・アイリッシュ浴場は、大理石の浴槽とアーチの天蓋がみごとな大浴場。
旧バーデン・バーデン駅は、鉄道線廃止後の1998年に客席数2500席というヨーロッパ第二の規模を誇るコンサートホールとして生まれ変わりました。高いドーム天井が見事なネオ・ロマネスク様式の駅舎の建物はそのまま残されています。ベルリンフィルによるイースター音楽祭は2013年からバーデン・バーデンに拠点を移し行われています。
2022年のイースター音楽祭はチャイコフスキーとストラヴィンスキーの傑作に捧げられますスケジュール:2022/4/9~18バーデンバーデン祝祭劇場のイースター音楽祭のサイトはこちらから→
トリンクハレ(Trinkhalle)古代ギリシア風の建物で90mの長い回廊は16柱のコリント様式の柱が支えています。この地方の伝説が描かれたフレスコ画があり、昔から飲泉が親しまれていたことがわかります。オープンスペースなので自由に見学ができます。内部の部屋にはバーデン・バーデンの源泉が湧き出ています。※以前は飲泉として利用されていましたが、現在は健康への影響を考えて飲むことはできなくなっています。
カジノ バーデン・バーデン(Casino Baden-Baden)世界で最も美しいといわれるカジノはなんとクア施設内にあります。250年の歴史があり最古のカジノ場で昔は貴族の社交場のため、一般人は入ることができなかったとか。 カジノの中は宮殿の様な豪華絢爛な内装にカジノテーブルが並んでいます。見学ツアーもありますが、夜のゲームの時間に入場がおすすめです。賭ける場合はミニマムベット2ユーロ程度からできます。また実際に賭けなくても中を見るだけでも十分楽しむことができます。ただし、夜のゲーム時間にはドレスコードがありますので、実際に行かれる際はお気を付けください。男性:ジャケットとネクタイで革靴着用女性:ワンピースやスーツでヒールやパンプス等昼間の見学ツアー時はラフな服装でも構いません。
ラスタット宮殿バロック宮殿も町と言われるラスタット(Rastatt)にあるバロック宮殿で、1697年に建設が始まり、1705年に完成しました。宮殿内の見学は約1時間毎ごとに開催されているガイドツアーでのみ行われますのであらかじめ時間を確認しておくといいと思います。宮殿内はバロック式とロココ式が融合された、荘厳なつくりになっており、目が奪われるよう。「祖先の間」では、金や宝飾品や大理石を贅沢に使用されています。ラスタット宮殿のサイトはこちら※ドイツ語サイトです
ファヴォリーテ宮殿贅の限りを尽くしてしつらえた絢爛豪華な「陶磁器の間」は有名。かつては社交の場で狩猟や仮面舞踏会が開かれていました。ファヴォリーテ宮殿はこちら※ドイツ語サイトです
バーデンバーデン観光局のサイトはこちら※英語サイトです
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